中国内蒙古自治区のカルシューム系アルカリ土壌(白干土、ソロンチャク、塩土)の改良 : 田野農業産業化有限責任公司の概況と4段式心土混層プラウの運転費用(2007)

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内蒙古自治区タイプス旗において、4段式心土混層プラウを利用した大試験圃場で試験栽培に取り組んでいる内蒙古自治区田野農業産業化有限責任公司の農業経営の概況、取り組み内容、さらに同プラウの運転費用について素描を行った。同公司は、中国農業銀行からの融資、19人の出資によって設立。六つの農場からなり、総経営面積774haである。そのうち70%が白干土の影響が強い。経営スタッフは4人、農場労働者は30人、人工灌漑施設も装備している。主な作物は、馬鈴薯、ビート、大根、白菜である。昨年は試験圃場に菜種を作付し、結果は、同プラウを利用した施工区が対照区に対して畝当たり15kg、30%の増加となった。今年度は、馬鈴薯を作付したが、旱魃、雹の影響で、全体に不良であるが、それでも、8月下旬の時期で、施工区では二株で収穫物1kg、対照区では収穫物700gであり、明確な差が見られた。同プラウの運転費用は、中国製プラウに比較して、ガソリン代が43.2元:6.4元=6.76:1となる。しかし、同プラウの利用は5年に1回と予想されるので、ほとんど差がないに等しい。むしろ、深耕による除草効果が見られ、農薬代(畝当たり100〜150元)が大きく節約される。増収効果は、馬鈴薯の場合、試験結果から予測すると、対照区より30%、金額ではほぼ1,500元以上となる。今後の課題は、購入、運営主体の育成、同プラウの耐用期間の確認=減価償却費の確定等である。

中国内蒙古自治区のカルシューム系アルカリ土壌(白干土、ソロンチャク、塩土)の改良 : 田野農業産業化有限責任公司の概況と4段式心土混層プラウの運転費用(2007)

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