中国河北省のカルシューム系アルカリ土壌(ソロンチャク、白干土)の改良 : 土壌調査および生育調査(2003,2004)

概要

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アルカリ土壌の改良を目的として4段式心土混層プラウが設計試作された。2001年7月に、この4段式心土混層プラウを用いて中国河北省尚義県で試験圃場が作られた。2002年に、この試験圃場で土壌調査、および作物の生育調査を行った。さらに2003年に収量調査、2004年に土壌調査、および生育調査を行なった。本報では2003年と2004年の調査結果を報告する。主な結果は〓麦の処理区での収量は対照区の収量の1.06倍に増収した(2003)。亜麻の処理区での収量は対照区の収量の1.09倍であった(2003)。対照区の土壌硬度は深さ10cm以下で5MPaを超えオーバースケールした(2004)。処理区では表層約10〜20cmに1〜2MPaの層があったが、その下は深さ約50cmまで1MPa以下であった。したがって3年間で土壌硬度は復元しなかった。pH値は処理区と対照区で差はなく、どの層でもほぼ中性であった。これは2004年には充分な降水があり、CaCO_3が洗い流されたことによると考えられる。処理区では油菜の主根の長さはBca層を突き抜け、C層に達していて、45cmであった。細根はBca層全体に分布し、さらに深さ60cmのC層の下層まで達しているものもあった。対照区では、油菜の主根の長さは20cmでAp層内であった。細根は大部分がAp層内に分布し、Bca層の分布はごくわずかであった。
専修大学北海道短期大学の論文
2004-12-30

中国河北省のカルシューム系アルカリ土壌(ソロンチャク、白干土)の改良 : 土壌調査および生育調査(2003,2004)

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