福岡県遠賀町における農地価格・小作料の動向と農地価格評価

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概要

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遠賀町は、遠賀川下流域の平野部に位置し、北九州市に隣接している。農業構造は、小規模な稲作+兼業である。遠賀町農業は、90年代後半からは、農家の高齢化、担い手不足、急激な米価下落、野菜輸入の急増、兼業収入の減少等の要因によって、農家収入、生産農業所得、農地価格等が急速に悪化している。遠賀町では、事態への対応策として、圃場整備事業、農地保有合理化事業に取り組み、集落営農組織の設立に力を注いでいる。本稿では、個別規模拡大農家、尾崎営農組合、木守機械利用組合を取り上げ、その経営構造を、米価下落、農地価格・小作料の推移、農地価格評価との関連で、検討し、課題を整理した。結論。最近の米価では、小規模個別経営のままでは採算はとれない、したがって、今後は、集落に基礎においた営農組合の設立、法人化を基軸に据えた地域農業の再編を追求していくことが必要である。
2005-12-30

著者

寺本千名夫
専修大学環境科学研究所

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