水稲における葯中の花粉粒数
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概要
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水稲の葯中につくられる花粉粒数と粒数が穂孕期の低温によりどのように影響を受けるかについて実験を行なった。1.用いた4品種(はやゆき,しおかり,農林20号およびN.4)は1穎花あたり5000〜7000の花粉をつくり出している。2.花粉粒数には品種間に差があると考えられる。しかし,本実験では穂間の変異が大きく,統計的には有意とならなかった。3.出穂12〜19日前に低温処理を行なうと花粉粒数は無処理区の1/3〜1/2に減少した。また,1穂内(10穎花間)および1穎花内(6葯間)の花粉粒数の変異も低温処理を行なうことにより著しく大きくなった。4.1穎花内(6葯間)の花粉稔性の変異は無処理区で小さく低温処理区で大きくなった。5.水稲は穂孕期に低温にあうと,花粉稔性の低下とともに花粉粒数も減少する。
- 帯広畜産大学の論文
- 1971-12-15
著者
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