冷水掛流し田における水稲不稔発生の各種変異と調査方法
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概要
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1.冷水掛流しによる水稲の耐冷性検定方法において正確で能率的な調査方法を確立する目的で実験を行なった。2.1966年に草型や耐冷性を異にする8品種(実験1)を冷水田の中程と水尻および普通田に反復をもって栽植した。実験2では4っのF_3系統と4品種を栽植した。7月5日から8月20日までの期間に冷水を掛流した。3.不稔指数(不稔歩合を角度変換)の株間変異は分散値で1.7〜29.9,変異係数で3.7〜13.0%であった。一方,穂間変異は分散値で20.5〜169.3,変異係数で7.1〜32.8%であった。4.穂問の変異係数が株間のそれの2倍以上であることが注目される。5.穂間の分散値には品種間で有意な差がみられた。このことは穂揃性に関連して注目される。すなわち,同じ不稔指数をもった個体でも分散値の大きなものと小さなものとがある。6.品種および系統の不稔指数を推定するには5個体を調査すればよい。7.個体の不稔指数を推定するには最長穂を含めて大きな5本の穂を用いるとよい。8.穂の不稔指数を推定するには平均一籾重の不稔指数に対する回帰方程式を利用するとよい。
- 帯広畜産大学の論文
- 1973-07-20
著者
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