春播きコムギにおける一穂中の最初の一粒が発芽するまでの日数の品種間変異
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概要
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コムギ品種の穂発芽抵抗性にはいくつかの要因が関与しており、このうち休眠性が最も重視されている。種子の休眠程度は一般に発芽率で表されているが、穂発芽による被害が低アミロとして表れることを考えると必ずしも適当とは言えない。なぜなら、低アミロは正常な種子に2%以上の発芽種子が混じると発生すると報告されており、たとえば、1穂50粒のコムギでは1粒が発芽していると低アミロになる。すなわち、1穂中の何粒が発芽するかということよりは、最初の1粒が発芽するのに何日かかるかのほうが品種の穂発芽抵抗性を考える上では重要である。そこで、春播きコムギを供試してこの点を検討した。供試材料はホクレン長沼研究農場で栽培したものを分譲していただいた。謝意を表する次第である。
- 日本作物学会の論文
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