水稲超穂重型品種に対する植物生育調節剤の作用性
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概要
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超穂重型の水稲4品種を用い,止葉出葉期に生育調節剤NTN-821の田面散布処理を行い,主として登熟関連形質について検討しつぎのような結果が得られた。1.本剤処理区は稈長が13〜16%短縮され,耐倒伏性の向上が明らかに認められた。2.本剤処理の影響は,穂数や1穂籾数にはみられず,登熟歩合(向上),不稔歩合(低下),くず米重(減少),玄米千粒重(増加)などに対しては好影響が認められ,処理区は無処理区に比べいずれも多収(北陸129号で9%,他の3品種では14〜15%増)となった。3.本剤処理区は登熟初期における止葉の蒸散量が明らかに多かった。4.以上のことから,止葉出葉期頃における本剤処理は,倒伏防止のほかに葉身の活性化や登熟向上の面にも寄与すると解される。
- 日本作物学会の論文
- 1986-12-25
著者
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