キンカン果実の成熟に対するエセホン処理の影響
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概要
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ニンポウキンカン(Fortunella crassifolia Swingle)にエセホンを400ppm立木散布し, 2週間ごとに果実を採収し, 処理果実と無処理果実の物理的, 化学的成分について比較した.果色はエセホン処理により促進され, とくに赤色の増加が顕著であった.貯蔵果は経過日数にしたがってL, a, b値が増加し, エセホン処理・常温区が高く, 無処理・10℃区が最も低かった.25日以降はL値とb値はそれぞれ処理区間で差がなくなった.平均果実重はエセホン処理により5%多くなり, 果皮率と果汁率もわずかに増加した.酸含量はかなり減少したが, 糖組成には有意な差が認められなかった.またポリアクリルアミドゲル電気泳動によるタンパク質のパターンはエセホン処理により熟度が促進されることを示した.
- 鹿児島大学の論文
- 1985-03-15
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