ヒメヒオオギズイセン(Crocosmia×crocosmiiflora)の花被におけるアントシアニンとその他の色素成分 : 顕微分光法による判別および同定
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概要
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In orange yellow perianths of Crocosmia×crocosmiiflora (Lemoine ex Morr.) N. E. Br. (Iridaceae), in which crocin (water-soluble glycoside of crocetin) was detected spectrographically as the major pigment (Ootani and Hayashi 1982), flavonoid profile was studied in detail by means of paper-chromatography, spectrophotometry, etc. Among four flavonoid compounds, an anthocyanin was determined as keracyanin (cyanidin 3-O-rhamnosylglucoside) by direct comparison with authentic specimen, and other two flavonoids were identified as 3-O-rhamnosylglucosides of kaempferol and quercetin, respectively. The remaining one was partially qualified as a sort of 3-O-glucoside of quercetin combined with aromatic acid. In parallel with qualitative analysis of flavonoids as above, microspectrophotometric comparison was made between epidermal and parenchyma cells for detecting the location of crocetin glycosides and anthocyanin (keracyanin) in the perianths. The result has shown that crocetin glycoside was present in the cell sap of both epidermal and parenchyma cells, while the anthocyanin was only in the former cells. Thus, orange-red color of upper epidermis is displayed by co-existence of keracyanin and crocetin glycoside.
- 国立科学博物館の論文
- 1986-12-25
著者
-
岩科 司
国立科博・筑波実験植物園
-
岩科 司
国立科学博物館 筑波実験植物園
-
伊藤 勉
北興化学工業(株)
-
大谷 俊二
(財)進化生物学研究所
-
大谷 俊二
東京農業大学生物産業学部
-
岩科 司
国立科学博物館 筑波研究資料センター 筑波実験植物園
-
岩科 司
国立科学博物館
-
伊藤 勉
東京農業大学農学部育種学研究室
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