述語論理で表された特徴関数のネットワーク型局面評価器への自動変換
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概要
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チェスや将棋など思考ゲームをプレイする強いプログラムを作るためには,良い評価関数が必要である.評価関数には,局面の様々な特徴を数量化するために適切な特徴関数群を組み込む必要があり,そのような特徴関数の自動獲得は大きな研究課題の一つである.これまで機械学習の分野では,汎用性のある述語論理で記述した特徴関数について自動獲得の手法が研究されてきた.しかしながら述語論理は,図形的パターンなど他の表現方法と比較して局面評価の効率が極めて悪いという問題点があった.本論文では,特化した局面評価器を生成することで,そのような特徴関数に対する高速な評価を可能にする手法を提案する.特徴関数を,部分計算・論理最適化の技術を用いて特化した評価器に変換し,カウンタを用いた差分計算により高速に局面を評価する.提案した手法を実装し,オセロを題材に実験を行った結果,演繹データベースなど標準的な手法と比較して,本手法は約2万倍の高速化を達成したことが確認できた.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-11-01
著者
-
金子 知適
東京大学大学院総合文化研究科
-
川合 慧
放送大学
-
山口 和紀
東京大学大学院総合文化研究科
-
川合 慧
東京大学大学院総合文化研究科
-
山口 和紀
東大 大学院総合文化研究科
-
金子 知適
The University Of Tokyo
-
河合 慧
東京大学大学院総合文化研究科
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