一般化パス拘束による図の生成

概要

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図によって物事の関係を表現するとき、そこに含まれる個々の対象(物や概念)をそれぞれ図形オブジェクト(pictorial object)に対応させ、それらの間の関係は図上の位置関係や関係を示す図形で表す。このような図で「わかりやすい」ものを作るためには、対象間の、表現しようとしている論理的な関係をもとにして、図形オブジェクトの適当な配置をできるだけ統一的にしかも容易に指定できることが重要である。配置の指定方法のひとつとして、対象が「順に並んでいる」という(論理的な)関係から、対応する図形オブジェクトを指定したパス(path)上に並べて表示するものを考察した。今のところ平面上の図形に限定して考えている。図形オブジェクトをパス上に並べて位置や向きなどの幾何学的なパラメータを決めたいとき「並べる図形オブジェクトのリスト」と「パス」、「間隔」などの指定だけでは極めて限定された図しか作れず表現力が不十分である。たとえば「大きさの異なるいくつかの長方形をある間隔で任意のパスに沿って並べる」場合、長方形の上側、中央、下側のどの部分をそろえるのか、隣接するふたつの長方形の間隔というのはどの部分の距離を指すのか、長方形はどの向きで置くのか等、かなりの自由度が残されている。しかし、あまりに細かい指定をしなければならないのも不便なので指定方法の「簡単さ」と「表現力」を総合的に比較して適当なものを選ばなければならない。以下でこの方針に沿った「並べ方の指定方法」をひとつ提案し、次にそれを実現する方法を考える。
一般社団法人情報処理学会の論文
1989-10-16

一般化パス拘束による図の生成

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