Path Coherency in Ray Tracing

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計算機の高速化、高速な計算機や高品質なCRTの低価格化に伴い、3次元グラフィクスにおいてリアリズムの実現に関心が払われるようになってきた。リアリズムを実現するいくつかの手法の中で、光線追跡法は、鏡面による映り込み、透明物体による屈折、影など3次元の奥行き感を出す現象を統一的に扱い高品質な画像を生成するアルゴリズムとして高い評価を得ている。しかし、光線追跡法には画像生成に極めて時間がかかりエリアシングを除去し難いという2つの欠点がある。画像生成に時間がかかる原因の1つは各画素を全く独立に扱っていてコヒーレンシを利用していないからであり、エリアシングが除去し難いのはその画素付近で画像が大きく変化しているのに画素の中心点でのサンプリングしか行なわないからである。これら2つの欠点は画素の大きさに比べた大小のため見かけは異なるものの、どちらも画像の複雑さを測る方法の欠如によるものである。本稿では、光線追跡法で生成される画像の複雑さを測る方法として、普通の意味のコヒーレンシを拡張したPath Coherency(PC)という概念を導入し、PCがあるスクリーン領域を求める方法を提案し、PCを利用して高速化、エリアシングの防止を行なう光線追跡法アルゴリズムを提案する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1986-10-01

Path Coherency in Ray Tracing

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