視覚系大域的トポグラフィックマッピングの自動形成の計算機シミュレーション
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概要
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従来, 脳のトポグラフィックマッピングの形成に関する理論的な研究は, 主に, Hebb則に基づく計算機シミュレーションの手法によって行われてきた. しかし, Hebb則に基づく自己組織化では, 眼優位性コラムや方位選択性コラムのような局所的なコラム構造の形成はシミュレーションできても, 大域的なトポグラフィックマッピング, たとえば, 網膜から視覚野への網膜部位対応や体性感覚野における体部位対応などの形成をモデル化し, シミエレーションすることは困難である. 本稿では, 人間の認知機構, 神経機構についてすでによく知られているいくつかの事実に基づき, 次のような大域的トポグラフィックマッピングの形成原理を提案する. 「大域的トポグラフィックマッピングは, 同時に値が変化しやすい入力ニューロンに対応する部位が, 大脳皮質上の空間的に隣接した部分に集まってくることによって形成される」. そして, この原理をモデル化し, 視覚系大域的トポグラフィックマッピング (網膜部位対応) の形成の計算機シミュレーションを行うことにより, その妥当性および汎用性について議論する.
- 1999-03-15
著者
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