マスキングモデルによる子音の認識

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概要

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マスキング現象はヒトの聴覚特性の一つであり、相異なる二つの音が聴覚を刺激した場合に、一方の音が他方の音を聞こえ難くする現象である。相川らは時間的に先の音が後の行を聞こえ難くする順向マスキングをモデル化し、連続発声単語における音素認識に利用して、ある程度の有効性を確かめている。また、筆者らはこのマスキングを考慮した音は、ヒトが聴覚系によって実際に聞きとる音声により近づくため、ヒトが音声の認識に用いている特徴に近い特徴を抽出できる可能性があることを指摘した。本研究では、音声データに相川の順向マスキングモデルと、これを拡張した逆向マスキングモデルを用い、子音音素の周波数特性を求め、その効果を調べる。
社団法人電子情報通信学会の論文
1994-09-26

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