セクショントレリスダイアグラムを用いた線形符号の最尤復号の複雑度について
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概要
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線形符号の,セクション最簡トレリスダイアグラムは,セクション長があまり小さくないとき,各セクションにおいて状態対間に並列辺が存在し,多くの状態対について,並列辺の枝ラベルの集合が等しいものがある.この性質を利用することによって,最尤復号の計算複雑度を軽減することができる.本稿では線形符号について,セクショントレリスダイアグラムを用いた新しい最尤復号法を提案した.この復号手続きでは,セクショントレリスダイアグラムの並行辺のラベル集合の処理に再帰的にこの手続きを行う.また,提案した手法の計算複雑度の解析を行った.計算複雑度は加算と等価な演算の回数で評価をおこなった.提案した復号法の計算複雑度は,再帰的なセクション分割の方法に依存する.動的プログラミングの手法を用いて計算複雑度を最小にする分割方法を計算した.いくつかの具体例について解析を行い,適当なトレリスダイアグラムを用いることで計算複雑度を著しく軽減できることを示した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-07-22
著者
-
山本 宙
大阪大学大学院基礎工学研究科情報数理系
-
嵩 忠雄
奈良先端科学技術大学院大学
-
藤原 融
大阪大学基礎工学部情報工学科
-
Lin Shu
California Univ. Ca Usa
-
Lin Shu
Department Of Electrical Engineering University Of Hawaii At Manoa
-
Shu Lin
University Of Hawaii At Manoa Dept.electrical Engineering Usa.
-
山本 宙
大阪大学基礎工学部情報工学科
-
Lin Shu
ハワイ大学電気工学科
-
Lin Shu
University Of Hawaii At Manoa Dept. Electrical Engineering
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