多元符号に対する軟判定逐次型復号アルゴリズムについて

概要

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本論文では,多元符号に対して代数的復号法を複数回用いる逐次型復号法を考える.この復号法に於ては,受信系列の硬判定系列と誤りパターンの和によって生成される探索中心と呼ばれる複数個の選択された系列を入力とする代数的復号法が複数回用いられる.このようなタイプの復号法としては,一般化最小距離復号法,Chase復号法,CGA復号法等が良く知られおり,これらの復号法の誤り制御特性は,内部で用いられている代数的復号法の復号失敗や生成される候補符号語の重複によって多大な影響を受けることが知られている.これは,探索中心を生成する際に用いる誤りパターンが,非常にシンプルな方法で生成されていることに起因している.これらの欠点を避ける為に,新な誤りパターンの生成方法を提案する.その生成方法は,量的に複雑ではあるが与えられた信号対雑音比に対して,あらかじめ誤りパターンを生成し,記憶領域に保存することより,追加される復号複雑度は,繰返し毎に小規模の記憶領域にアクセスするということけである.AWGN通信路に於てBPSK変調方式を用いた場合について,Reed-Solomon符号に対して,提案方法によって生成された誤りパターンを用いた逐次型復号法のブロック誤り率をを計算機シミュレーションによって示し,提案した誤りパターンの生成方法が有効であることを示す.
社団法人電子情報通信学会の論文
2002-07-08

多元符号に対する軟判定逐次型復号アルゴリズムについて

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