二元線形ブロック符号に対する再帰的Log-MAPアルゴリズム
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概要
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再帰的最尤復号法のアイデアをLog-MAPに適用することにより,二元線形符号に対する効率の良いLog-MAPアルゴリズムを提案する.ターボ復号法に関する研究の進展に伴い,Log-MAP復号法の重要性が指摘されているが,従来提案されていたアルゴリズムでは非常に大きな計算量が必要であった.一方,Reed-Muller符号(RM符号)や拡張置換原始BCH符号(EBCH符号)などでは,符号の構造が再帰的あるいは準再帰的に構成されていることが指摘されている.本手法ではこの性質を有効に利用することによって,Log-MAP復号法の計算複雑さを大幅に改善している.計算機模擬によっていくつかのRM符号,EBCH符号の復号に要する計算量を評価したところ,とくに符号化率の低い符号に対しては,効率が著しく改善されることが明らかとなった.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-03-18
著者
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藤原 融
大阪大学 大学院情報科学研究科
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嵩 忠雄
奈良先端科学技術大学院大学
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揖 勇一
奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科
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Shu Lin
Department Of Electrical Engineering University Of Hawaii At Manoa
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藤原 融
大阪大学 大学院基礎工学研究科情報数理系専攻
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