コミュニティマイニングにおけるWeb引用解析と文献引用解析の比較(データベース)

概要

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研究者のWebサイトを互いに結ぶWeb上のリンク構造がどのように学術コミュニティを表現しているかを発見するため,本研究ではWeb引用解析を行った.Web引用解析は,文献引用解析をWebに適用したもので,Webサイト間の共引用関係及び直接引用関係を調べるものである.Webリンクのセマンティクスは文献引用のそれよりも異種混交としているため,Webリンクがどの程度正確に学術コミュニティ内の紐帯をとらえられるかが課題である.この目的のために,本研究では計算機科学研究者によって制作された3,000余りのWebサイトと8,000本余りの論文を調査した.その中から,Web・文献の両方で被引用数の高い上位200人の研究者を対象として,Web著者共引用解析及びWeb相互引用解析を行った.その結果,1)Web著者共引用解析が,文献著者共引用解析により得られるクラスタのスーパセットとなる強い傾向を得た.また,2)Web相互引用関係に対する共著関係の割合は,Web引用関係に対するそれよりも有意に大きいことが分かった.
社団法人電子情報通信学会の論文
2004-03-01