絵文字コミュニケーションにおけるセマンティクス
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
絵文字メッセージをやり取りして人間同士が意思疎通するには,コミュニケーションに参加している人間たちが同じ絵文字解釈(意味理解)を持たなければならない.絵文字コミュニケーションシステムの潜在利用者である日本と米国の子供たちが,同じ絵文字解釈を持つかを調べるために,システムで利用される120個の絵文字の意味を問うアンケート調査を行った.結果,ジェスチャー,色と性別,時間,空間,馴染みのもの,顔/表情の六つの領域に関係する19個の絵文字に対して,両国の子供が異なる解釈を持つことが分った.ここでは,多様な解釈を持つ絵文字を,絵文字コミュニケーションシステムでうまく利用するための方法として,絵文字の解釈語リストと頻度情報を利用し,たくさんの絵文字の中から検索語に関連する絵文字を検索する方法を提案する.提案手法は,絵文字の意味的なあいまい性を考慮した検索を実現し,文化的な解釈の差を扱う検索システムの土台となる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2006-10-25
著者
-
石田 亨
京都大学大学院情報学研究科社会情報学専攻
-
稲葉 利江子
(独)情報通信研究機構
-
森 由美子
大阪工業大学情報科学部情報メディア学科
-
CHO Heeryon
京都大学大学院 情報学研究科
-
高崎 俊之
京都大学大学院 情報学研究科
-
稲葉 利江子
独立行政法人情報通信研究機構
-
高崎 俊之
京都大学情報学研究科
-
高崎 俊之
特定非営利活動法人パンゲア
-
稲葉 利江子
日本女子大学理学部数物科学科
-
稲葉 利江子
特定非営利活動法人パンゲア京都r&dセンター
-
稲葉 利江子
日本女子大学大学院理学研究科
-
高崎 俊之
京都大学大学院情報学研究科
-
森 由美子
特定非営利活動法人パンゲア
-
石田 亨
京都大学大学院情報学研究科
-
Cho Heeryon
京大 大学院情報学研究科
-
Cho Heeryon
京都大学大学院情報学研究科社会情報学専攻
-
石田 亨
京都大学大学院 情報学研究科
-
Heeryon Cho
京都大学大学院情報学研究科社会情報学専攻
関連論文
- サービス指向集合知のための制度設計(知識の共有,情報爆発論文)
- 4 フィールド情報学(新しい○○情報学)
- 多言語コラボレーションツールを用いた遠隔ミーティングの支援(人間/コミュニティ活動支援,「Webインテリジェンス」及び一般)
- バランス理論を用いた社会的エージェントの分析(インタラクション技術の革新と実用化)
- 永続的な参加型シミュレーションのためのネットワークゲームの拡張(社会システムと知能)
- 参加型モデリングに基づく運転行動モデル構築手法(エージェントベースシミュレーション,ソフトウェアエージェントとその応用論文)
- 絵文字解釈における人間の文化差判定
- パブリックスペースのPC利用環境におけるパーティション配置がユーザの印象に与える影響
- インターネットにおけるアイデンティティの国際比較
- N人ゲームにおける最良優先探索(ゲームプログラミング)