非対称共同作業のためのプラットフォーム : MCC(3) 共有黒板・ユーザインタフェース

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概要

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従来の対称共同作業を前提とした会議システムでは、参加者の誰もが共有黒板を同じように操作できる。しかし一般的には参加者は対等とは限らない。例えば参加者の片方が生徒でもう一方が講師といった場合には、次のような使い方が考えられる。講師は共有黒板に講義内容を表示し、ときには内容に加筆・修正しながら生徒を指導する。しかし生徒が勝手に講義内容を変更することはできない。また、生徒側の共有黒板をヘルププログラムや講師側端末から制御できることが望ましい。このような場合、共有黒板は講師側と生徒側とでは非対称であるといえる。我々はすでに遠隔契約システムのために非対称性を備えた共有黒板を実装していたが、それをさらに拡張してMCCというプラットフォームに組み込み、より一般的な非対称共同作業を支援できるようにした。本稿では共有黒板について、非対称共同作業の要件を考察した後、MCCにおいて実現された機能について述べる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1996-09-04

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