複合文書処理システムMOEにおけるインクリメンタル・フォーマッター(その2)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
コンピューターのユーザーインターフェイスの進歩にともない,文書フォーマッターも対話型でWYSIWYGタイプ(以後対話型と呼ぶ)のものが多くなってきた。対話型の文書フォーマッターでは,ユーザーはフォーマットした結果を画面上で見ながら,その上にテキストの入力,編集,あるいはフォーマットの指示を行うことができ,非常に使いやすい。フォーマット機能に関しては.従来からあるバッチ型の文書フォーマッターのほうが強力であると言われることもあるが,対話型の使いやすさは非常に大きな利点であり,今後の文書フォーマッターの主流になると思われる。我々はバッチ型の文書フォーマッターの強力な機能を,対話型タイプの文書フォーマッターで実現することをひとつの目標としている。対話型の文書フォーマッターにとって重要なことは,ユーザーの入力,指示に対する応答の速さである。ユーザーの入力,指示に対して瞬時にフォーマット結果を表示すれば非常に使いやすいが,もし,応答に数十秒もかかると対話型の使用には耐えられない。より高速な応答の実現のために,われわれは,入力,編集,あるいはフォーマットの指示があった時,必要最小限の部分のみを再フォーマットし,再表示することにした。これをインクリメンタル・フォーマッティングと呼んでいる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1988-09-12
著者
-
坂入 隆
日本アイ・ビー・エム(株)東京基礎研究所
-
松下 武史
日本アイ・ビー・エム株式会社 サイエンス・インスティチュート
-
中野 秀紀
日本アイ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究所
-
V.p. Shrestha
日本アイ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究所
-
松下 武史
産能大学大学院経営情報学研究科
-
坂入 隆
日本アイ・ビー・エム株式会社
関連論文
- マルチメディア会議システムRTPにおける共有黒板の制御方式
- 二次元グラフィックエディタの拡張
- ブラウザ同期を用いたWWW共有型アプリケーションの構築環境
- 非対称協同作業のための既存アプリケーションの共有方式
- 5. モバイルアプリケーション 5-2 モバイルビデオ会議システム (モバイルコンピューティング)
- モーバイル・ビデオ会議システム-アプリケーション
- モーバイル・ビデオ会議システム-アーキテクチャ
- 仮想会議システム(5)共有アプリケーション
- 仮想会議システム(4)会議制御
- 仮想会議システム(3)通信
- 仮想会議システム(2)ユーザインタフェース
- 仮想会議システム(1)アーキテクチャ
- マルチメディア会議システムRTPと電子白板との組合せによる教育への応用
- ODA :多様な文書のための標準様式 (情報処理最前線)
- 手書きメモ交換のためのメモ入力・編集方式
- フォント・バッファ管理に関する検討(2)
- マルチメディア会議システムにおける連続メディアの参加者間同期方式
- 非対称共同作業のためのプラットフォーム : MCC(3) 共有黒板・ユーザインタフェース
- 非対称共同作業のためのプラットフォーム : MCC(1)アプリケーションインタフェース
- 共有黒板のハイパーメディア化とその応用
- 複合文書処理システムMOEにおける複合オブジェクトの取扱い
- 4N-8 テキストマイニングシステムにおける文書データとその付加情報の可視化手法
- 共有アプリケーションにおけるクリップボードの機構
- 非矩形の表の編集方法
- 表エディターTabIeMannerの打鍵レベル模型による評価
- 複合文書処理システムMOEにおけるインクリメンタル・フォーマッター(その3)
- 複合文書処理システムMOEにおけるインクリメンタル・フォーマッター(その2)
- 複合文書処理システムMOEにおけるインクリメンタル・フォーマッター(その1)
- 複合文書処理システムMOEにおけるグラフィック・オブジェクトの描画管理
- 視覚障害者のためのWWWブラウズ援助プログラム
- 複合文書におけるレイアウト方式
- 2A2-C09 SysMLを用いたロボットシステムのモデルベース設計に関する研究 : 屋外用自立移動ロボットへの適用
- 2122 SysMLによる製品システムモデルの検証ツール(OS6-1 モデル駆動型の製品システム開発,OS6 モデル駆動型の製品システム開発)