フォント・バッファ管理に関する検討(2)
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概要
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最近の事務用機器の進歩はめざましい。価格面においては24×24dotの比較的高品質の日本語が出力できるワード・プロセッサを個人で使用することが可能になり、性能面ではレーザー・プリンターを用いて社内印刷などを対象としたより高機能、高品質な機器が出現している。日本語処理の立場からは多種(サイズ、フェイス)、多数の漢字フォントを扱うことは重要な要求のうちの一つであり、これらを効率よく実現することは大きな課題である。前回の報告に於て多くの文字を扱うフォント・バッファの管理を効率よくおこなうため、我々がmulti-LRUと名付けた文字フォント管理方式を用いてフォント・イメージをバッファリングする方法について述べた。この報告では、主にシングル・フォントの文書を対象とした実験について報告を行なった。ここではmulti-LRUバッファのシングル・フォントの文書表示に対する有効性か確認された。同時にmulti-LRUバッファのバッファ中の大きさ、個数などのパラメータについても指針を得ることができた。今回は、さらにmulti-LRUバッファを多種の漢字フォントを含む文書の表示に用いるための考察を行ない、マルチ・フォントを扱うフォント・バッファを構成するための問題点について述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-10-01
著者
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美馬 義亮
日本アイ・ビー・エム株式会社東京基礎研究所
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美馬 義亮
日本アイ・ビー・エム株式会社サイエンス・インスティチュート
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松下 武史
日本アイ・ビー・エム株式会社 サイエンス・インスティチュート
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松下 武史
産能大学大学院経営情報学研究科
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