非対称共同作業のためのプラットフォーム : MCC(1)アプリケーションインタフェース

概要

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現在までに動画、音声で相手と対話をしながら共有黒板やテレぽインタなどの共同作業ツールを使用して、遠隔地の相手との会議や打ち合わせをコンピューターを使って行うシステムが多数開発されてきた。これらのデスクトップ会議システムは、基本的にソフトウエアやハードウエアの構成は対称であり、また、常に相手と動画や音声により擬似対面をしているという強いインタラクションを前提として作成されてきた。その結果として、各ユーザのコンピュータでは、同じ共同作業ツールが準備され、また、それらと密に一体化されたユーザインタフェースシェルがすべてのユーザに提供されてきた。このようなシステムは一般的な会議向きではあるが、個別の共同作業用に使用するには機能が一般的すぎ、また個々の作業用にカスタマイズすることもできなかった。著者らは、これらの問題を解決するために、より広い作業に対してデスクトップ会議の機能を提供するプラットフォームの開発を行った。本稿ではそのプラットフォームの特徴と概要について説明する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1996-09-04