GDP-mannose の高収率醗酵生産法

概要

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本論文において GDP-mannose の高収率な醗酵生産法が報告された.すなわち前報で報告したパン酵母の乾燥菌体の代りに Hansenula jadinii IFO 0987 の乾燥菌体(100mg/ml) を用いて, KH_2PO_4-K_2HPO_4 buffer, pH 7.0 (360 μmoles/ml) およびMgSO_4(20μmoles/ml) の存在下で5'-GMP・Na_2(20 μmoles/ml) と D-glucose (800 μmoles/ml) とを8時間反応させると, 約80%の収率で GDP-mannose が生成した.また本条件下で KH_2PO_4-K_2HPO_4 buffer の濃度を270μmoles/ml にすると GDP-mannose の収率は約90%に上昇した.Hansenula jadinii は GDP, GTP の醗酵生産には不適当であった.Hansenula jadinii によるGDP-mannose の醗酵生産の典型的な time course の一例を示し, その醗酵生産に及ぼす諸因子の影響について検討した.
社団法人日本生物工学会の論文
1971-03-25