対話型修正編集機能を持つPASCAL構文解析システム

概要

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プログラミングの支援環境として, 既存のコンパイラ, エディタ等の改善が要求されている. コンパイラに関しては, 構文誤りからの回復, およびエラーメッセージが必ずしも適切であるとは言えず, ユーザが誤りの修正に多くの時間を費やすことがある. また, エディタによる修正操作は, コマンドが複雑で扱いにくいことが多い. そこで, 筆者らはPASCALに慣れていないユーザを対象として, ユーザとシステムが, CRTディスプレイを用いて, 対話方式で簡略化された修正操作によって誤りの修正ができ, 自動的に修正位置より前に戻って構文解析をやり直す機能を持ち, 短時間で構文的に正しいプログラムが得られる, 対話型修正編集機能を持つPASCAL構文解析システムを作成し, 小型計算機NOVA3上で稼働させた. 本システムでは, 構文誤りの修正を, 対話方式によりユーザにまかせ, 修正位置以前から構文解析をやり直すことにより, 構文誤りからの回復は必要でない. また, 誤り検出時には, CRT画面にエラーメッセージとともに, 誤り検出箇所にカーソルを置き, ソースプログラムを表示するため, 真の誤り箇所の発見および修正に費やす時間が短縮される. さらに, 本システムを構文解析磯能を持つエディタとして見れば, ソースプログラムを部分的に正しいか否かをチェックしたり修正しながら入力することができるので, PASCALの初心者の構文学習にも用いられ, 編集されたプログラムは, PASCAL構文上誤りのないものとなる.
1981-03-15

対話型修正編集機能を持つPASCAL構文解析システム

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