分散型システム記述用言語Concurrent Cの設計とその処理系の実現

概要

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近年のハードウェア技術の発展により, 複数のプロセッサから構成されたシステムの実現が容易となってきた. 本論文では, 疎結合分散型システムのためのシステム・プログラム記述用言語 Concurrent Cとその処理系の実現方法について述べる. Concurrent Cは, システム・プログラム記述用言語Cに並行処理機能を付加した言語であり, 複数プロセッサから成るシステム全体に対して, 一体化したシステム・プログラムの開発が可能である. Concurrent Cのプログラムは, プロセスとプログラム・ユニットから構成され, プロセスはプログラムの一つの機能単位であり, プログラム・ユニットは機能的に関連したプロセスを集めた機能モジュールである. これらのプログラム構造のもとに, 動的プロセス生成文(activate文), プロセス間通信(send文, receive文), 共有変数機構(モニタと制御式)などが, 言語Cに付加拡張されている.
一般社団法人情報処理学会の論文
1983-01-15