「しらせ」砕氷航行データが示す南極リュツォ・ホルム湾定着氷の年々変化
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概要
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南極リュツォ・ホルム湾において毎年ほぼ同時期,同海域を航海する砕氷船「しらせ」は,海氷モニタリング・プラットフォームに適している.同湾の海氷状況の年々変化を推測するために,1983年から2002年までの間の「しらせ」砕氷航行データを解析した.主にラミング砕氷と氷厚や積雪深との関係を調べ,ラミング一回当たりの進出距離を砕氷航行の難易度の指標とすることにより,定着氷域の変化の特徴を抽出した.ラミング時の進出距離が短い1990年代前・中期は,航海が困難で厳しい氷状を反映し,氷厚や積雪深が大きい.一方,1990年代終わりから2002年までの間は,進出距離が長い傾向にあり,湾内定着氷の崩壊・流出の頻発期とも符合していることがわかった.
- 2004-11-30
著者
-
牛尾 収輝
情報・システム研究機構国立極地研究所
-
牛尾 収輝
国立極地研究所
-
鮎川 勝
情報・システム研究機構国立極地研究所
-
宇都 正太郎
海上技術安全研究所
-
下田 春人
海上技術安全研究所
-
泉山 耕
海上技術安全研究所
-
下田 春人
海技研
-
牛尾 収輝
情報・システム研究機構 国立極地研究所
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