南大洋インド洋区及びリュツォ・ホルム湾沖の海氷消長の特徴
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1970年代以降の衛星データを用いて,南大洋インド洋区及びその中のリュツォ・ホルム湾沖における海氷消長の特徴を調べた.インド洋区で海氷域面積が最大値に達する時期は10月で,他の海域と比べて1カ月遅い.この遅れの一因として,インド洋区の西に位置するウェッデル海区から沖合流氷が東に輸送されることが寄与していると考えられる.海氷融解期の11-12月の面積減少率はインド洋区で最も大きいことも示された.リュツォ・ホルム湾沖の海氷消長については,東経40度線上の海氷縁位置の変化に着目した.その結果,秋〜初冬の海氷域拡大期には氷縁の北上開始が他の海域よりも1-2カ月遅れること,春の海氷域縮小期には急速に氷縁が後退する傾向が顕著であることがわかった.この東経40度付近の海氷消長はインド洋区の中でも顕著な特徴であり,同海域におけるコスモノートポリニアの形成との関連が示唆される.
著者
関連論文
- 第49次南極地域観測隊越冬報告2008-2009
- 「第44次南極地域観測隊観測研究小集会-専用観測船」報告
- 南大洋研究計画に関する日豪ワークショップ報告
- パルスパワー砕氷における電源パラメータの影響
- 第2章 南極観測船"しらせ"船上における海洋・海氷観測(南極)
- 船上観測データに基づく南極リュツォ・ホルム湾定着氷の夏季における氷厚及び積雪深分布特性について
- JAREにおける船不目視観測による海氷モニタリングに向けて -国際標準に基づく観測手順の簡略化とその活用例-
- 南大洋インド洋区及びリュツォ・ホルム湾沖の海氷消長の特徴
- Antarctica and Global Change : Interactions and Impacts国際シンポジウム報告
- 船上観測データに基づく南極リュツォ・ホルム湾定着氷の夏季における氷厚及び積雪深分布特性について(所外発表論文等概要)
- 過去50年間にわたる南極リュツォ・ホルム湾定着氷の変動
- ERS-2による南極リュツォ・ホルム湾の海氷後方散乱特性
- ESR-2による南極リュツォ・ホルム湾の海氷後方散乱特性
- 1P9-9 南極リツォホルム湾における伝搬パルス波の数値解析(ポスターセッション)
- 2-11P-60 南極リュツォ・ホルム湾における音波伝搬特性の数値解析(ポスターセッション 2)
- 音線理論とPE法を用いた南極リュツォ・ホルム湾における音波伝搬解析(水中音響)
- 衛星データを用いた南極リュツォ・ホルム湾周辺の海氷変動に関する研究(一般研究)
- 1.3.13.衛星データを用いた南極リュツォ・ホルム湾の海氷・氷河変動と温暖化に関する研究(1.3.データベース研究部門)
- パルスパワー砕氷における電源パラメータの影響
- 海洋・海氷観測
- リュツォ・ホルム湾の海氷の特性と成長過程
- 船上ビデオ撮影による南極沿岸域の海氷状況
- コスモノート・ポリニヤ水域の水温構造とSSM/I画像から見たポリニヤの特徴
- リュツォ・ホルム湾沿岸ポリニア域における海氷生産と対流混合
- 南極沿岸海洋場の季節サイクル
- 昭和基地沖に形成される沿岸ポリニアの水温構造
- パルスパワー砕氷における電源パラメータの影響
- パルスパワー砕氷における電源パラメータの影響
- 「しらせ」砕氷航行データが示す南極リュツォ・ホルム湾定着氷の年々変化
- 1992年夏季, グリーンランド海の水温分布-LANCE乗船観測報告-(英文)
- 電磁誘導センサを搭載したソリ牽引型海氷厚観測システムについて
- IGS海氷シンポジウム報告
- 南極リーセル・ラルセン半島沖のポリニアの水温構造
- 船舶に搭載した電磁誘導センサによる海氷厚の観測(所外発表論文等概要)
- パルスパワー砕氷における気泡率の影響
- パルスパワーを用いた砕氷に関する研究
- パルスパワー砕氷における電極形状の影響
- パルスパワーを用いた氷の破砕
- パルスパワーを用いた砕氷に関する基礎的研究
- Sea Ice Thickness and Snow Depth Data Collected by Ship-based Video Observations during the 29th to 48th Japanese Antarctic Research Expeditions(Summaries of Papers Published by Staff of National Maritime Research Institute at Outside Organizations)
- JARE51夏隊における海氷観測報告(所外発表論文等概要)
- パルスパワー砕氷における電源パラメータの影響
- スピッツベルゲン島コングスフィヨルド海洋調査: 海洋構造の観測 (1991-1993年)
- 1993年夏季, グリーンランド海の水温分布-LANCE乗船観測速報-(英文)
- パルスパワー砕氷における気泡および塩分の影響
- 南極昭和基地周辺域の海氷状況把握における衛星画像の活用
- 船舶に搭載した電磁誘導センサによる海氷厚の観測
- 真冬のバレンツ海に浸った3週間
- 第5回国際南大洋科学研究会議および南極海氷過程・気候研究会議(The 5th iAnZone and ASPeCt Meeting)出席報告
- 南極海氷過程・気候研究会議(ASPeCt Program Meeting)に出席して
- カナダ砕氷観測船Louis S. St-Laurent乗船記
- IAMAS/IAPSO'97合同会議 南太平洋および海氷過程に関するシンポジウムに参加して
- パルスパワー砕氷における氷中の気泡および塩分の影響
- 日本南極地域観測隊の夏期行動中における海氷分布情報の提供システム
- パルスパワー砕氷における電源パラメータの影響
- パルスパワー砕氷における氷中のクラック生成と進展過程の観測
- パルスパワー砕氷における気泡および塩分の影響
- パルスパワー砕氷における気泡率の影響
- パルスパワー砕氷における電源パラメータの影響
- パルスパワー砕氷における電源パラメータの影響
- パルスパワー砕氷における電源パラメータの影響
- パルスパワー砕氷における氷中の気泡および塩分の影響
- 研究課題 衛星データを用いた南極リュツォ・ホルム湾の海氷・氷河変動と温暖化に関する研究(2.2一般研究)
- 頻発する南極リュツォ・ホルム湾の海氷流出 - 1980年〜2003年の海氷状況から -
- 南極リュツォ・ホルム湾で発生する海氷の流出現象 (総特集 海氷研究の最前線)
- 海氷研究の現状と将来展望--南極リュツォ・ホルム湾の海氷変動機構の解明を目指して (総特集 海氷研究の最前線)