船上観測データに基づく南極リュツォ・ホルム湾定着氷の夏季における氷厚及び積雪深分布特性について
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概要
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南極観測船「しらせ」船上で取得された海氷観測結果をもとに,リュツォ・ホルム湾定着氷の夏季における氷厚及び積雪深分布について考察した.ビデオ観測結果から求めた各年の全氷厚(氷厚+積雪深)確率密度分布は薄氷型と厚氷型に分けられることがわかった.また大陸沿岸から約km圏内では全氷厚及び積雪深は沿岸に向かって漸減する傾向を示した.これは北東方向の卓越風による積雪輸送によると考えられる.電磁誘導法によって観測された全氷厚分布には不連続的な変化が認められた.NOAAAVHRR画像と比較した結果,不連続の位置は定着氷流出後の再結氷域における一年氷と,未流出の厚い多年氷との境界に一致することがわかった.定着氷の流出範囲は年によって大きく変動する.流出位置が沖側に後退すると厚い多年氷域の割合が多くなり厚氷型になり,沿岸に近づくと積雪影響も相まって厚い多年氷域が縮小または消滅し,薄氷型になるというメカニズムが明らかになった.
- 2004-11-30
著者
-
青木 茂
北海道大学低温科学研究所
-
牛尾 収輝
情報・システム研究機構国立極地研究所
-
牛尾 収輝
国立極地研究所
-
宇都 正太郎
海上技術安全研究所
-
下田 春人
海上技術安全研究所
-
泉山 耕
海上技術安全研究所
-
橋田 元
情報・システム研究機構国立極地研究所
-
若林 裕之
宇宙航空研究開発機構地球観測利用推進センター
-
西尾 文彦
千葉大学環境リモートセンシング研究センター
-
若林 裕之
宇宙航空研究開発機構
-
若林 裕之
宇宙開発事業団
-
下田 春人
海技研
-
西尾 文彦
千葉大学環境リモートセンシングセンター
-
西尾 文彦[他]
北海道教育大学釧路校
-
牛尾 収輝
情報・システム研究機構 国立極地研究所
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