第49次南極地域観測隊越冬報告2008-2009
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概要
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第49次南極地域観測越冬隊(第49次越冬隊)は29名で構成され,南極地域観測第VII期計画および国際極年2007-2008(IPY2007-2008)の2年次として越冬観測を実施した.昭和基地とその周辺域において,定常観測およびモニタリング研究観測を継続すると共に,宙空圏から大気圏,海洋圏にわたる分野横断的な重点プロジェクト研究,生物圏および地圏に関する一般プロジェクト研究,さらに将来の大型大気レーダー計画に関わる萌芽研究観測を行った.2008年2月1日に第48次越冬隊から昭和基地の運営を引き継ぎ,基地を維持しつつ,科学観測データ取得のために安全を第一に心がけ,総力を上げて取り組んだ.従来と比べてやや少人数の越冬隊であったため,特に野外旅行隊の編成では旅行計画や準備はもちろん,基地在住者がさらに減じる期間中の業務代行および非常時対策を十分に検討した.日々の基地運営や基地内外における活動の際には,危険予知と安全対策を綿密に行い,各種講習・訓練を通じて知識と技術を向上させると共に,危険箇所や行動に関する情報や経験を共有して,事故の再発防止に努めた.越冬終盤では,度重なるブリザードのために,除雪作業に難渋することもあったが,2009年1月の第50次隊の基地到着後は,例年より短期間で観測・設営業務の引き継ぎを進め,同年1月29日の越冬交代を完了し,第49次隊による越冬活動を終えた.本報告に越冬活動の概要を記す.
- 2010-07-30
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