第28次南極地域観測隊あすか観測拠点越冬報告1987
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概要
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第28次南極地域観測隊は, あすか観測拠点における越冬観測の体制を1986年12月18日から1987年2月12日の間に整え, 同年2月20日より8名の隊員編成で初年次越冬観測を実施した。8名のあすか越冬隊員は, 基地の維持, 整備および拡充を実施しつつ, 「東クィーンモードランド地域雪氷・地学研究計画(7年計画6年次)」に基づく南極大陸氷床下の基盤地形および地殻構造に関する研究観測, 「観測点群による超高層物理現象の研究」の一環をなす観測, 「ヒトの生理学的研究」に関する観測などに従事し, 所期の目的を達成した。また, あすか観測拠点での越冬観測開始に伴い, 世界気象機構(WMO : World Meteorological Organization)の規約に基づく地上気象観測を開始し, 国際気象地点番号ASUKA 89524を得た。さらに氷床上の建築物に関するひずみ, ドリフトの生成などの設営的な基礎データ取得のための計測も実施した。本報告は, 日本南極地域観測隊の昭和基地, みずほ基地につぐ第3番目の越冬基地「あすか観測拠点」における初年次の越冬諸活動の概要報告である。
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