制限給餌およびその後の無制限給餌にともなう鶏の骨格筋成分の変化(畜産学)

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鶏の骨格筋成分の変化におよぼす制限給餌およびその後の無制限給餌の影響を調べるために, 白レグ種雄雛を用い, ふ化時から1ケ月間, 1) 無制限給餌区(group C) 2) ふ化時体重を維持する程度のきびしい制限給餌を行なった区(group R) 3) group Rの一部を12日令から無制限給餌にした区(group R-C), の3区に分けて, 大胸筋の水分, 窒素および脂質量の変化について実験を行なった。結果は次の通りである。1. 制限給餌によって, 大胸筋の単位重量当り水分量は増加し窒素量は減少した。その後の無制限給餌によって, これら2成分は12日間を要してgroup Cと同じ値にまで回復した。2. 大胸筋全量当りの水分および窒素量は制限給餌を行なっても, ふ化時から12日令までかなり増加することが認められた。しかし, 12日令以後これらの増加は認められなかった。制限後の無制限給餌による大胸筋全量当りのこれら2成分の回復速度は最初の3日間とくにはやかった。3. 大胸筋の単位重量当り脂質量は制限給餌によって影響されなかったが, その後の無制限給餌によって一時的に増加した。4. 制限給餌を行なった場合, 大胸筋全量当り脂質量は実験期間中ほとんど増加しなかった。制限後の無制限給餌による大胸筋全量当り脂質量の最初の3日間における増加速度は, 水分, 窒素の増加速度よりも速やかであった。5. 15および18日令において, 大胸筋の総脂肪酸およびエステル型脂肪酸の量は制限給餌による影響を受けなかったが, 制限後の無制限給餌によって増加した。リン脂質量は制限給餌およびその後の無制限給餌によって影響されなかった。
神戸大学の論文

制限給餌およびその後の無制限給餌にともなう鶏の骨格筋成分の変化(畜産学)

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