1981-1982年マクマードサウンド地域の国際共同観測
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概要
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前年度に引き続き, 西南極エレバス火山において火山性地震の観測を行った。テレメーター地震観測点をエレバス山頂に1点, 山腹を取り巻くように3点設置した。また, テラ山山頂にも地震計を1点設置して, ロス島東部の地震活動を監視することにした。さらに前年同様, エレバス山頂では, 噴火を監視するための磁気誘導ループセンサー, 低周波音波センサーをおいて継続観測している。テレメーター受信側の点検整備として, FM復調分別器の増設, FM磁気記録計, ペン書き記録計の保守と記録系時計の交換, 雑音対策などを行った。テレメーター網の整備後, 5台の直接録音方式アナログ記録計をエレバス山腹に展開し, 多点集中観測を試みた。記録計1台が故障したが, テレメーター観測点と合わせ8点が同時作動している期間が7日, 7点が同時作動している期間は19日であった。臨時観測点設置にあたっては, 1点につき20-30分の作業時間で観測が開始でき, 飛行回数1回, 地上待機を含めて10時間のヘリコプター支援で, 5点が展開可能なことが確かめられた。
- 国立極地研究所の論文
- 1984-03-31
著者
-
渋谷 和雄
国立極地研究所
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渋谷 和雄
(独)電子航法研究所:国立極地研究所
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岡山 宗夫
北海道大学理学部地震予知観測地域センター
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岡山 宗夫
北海道大学理学部地震予知センター
-
寺井 啓
国立極地研究所
-
岡山 宗夫
北海道大学大学院理学研究院附属地震火山研究観測センター
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渋谷 和雄
国立極地研
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