南極ペネトレーターのインターフェイス・ソフトウェアの開発
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概要
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南極域での人工地震探査に使用する投下式地震計(南極ペネトレーター)センサー(GSS)をヘリコプター上の制御装置(ADCS)を通じてコマンド制御するために,タッチパネルディスプレーを持つ,パーソナルコンピューター(PC)上で動作するインターフェイス・ソフトウェアを開発した.PCパネルの設定画面上でコンボックスボタンをペンタッチし,各種設定やコマンドを実行する.インターフェイス・ソフトウェアが行う基本的な操作はGSS時計のUTC時刻同期,観測スケジュールファイルの作成と送信,GSS時計の較正,メモリーデータの読み出しである.コマンドの実行ログファイルが自動生成される.無線機ONの状態では電力を著しく消費するので,コマンド送受信/データ回収を行わない一定期間,無線機をOFFにして待機状態に入るsleep機能を持っている.通信に時間のかかる時刻較正,データ読み出しについては,実行状況を処理待ち受けダイアログで表示し,正常に機能しているかどうか目視的に判断する.第43次隊の運用においては,指定日時になっても無線モデムに電源が入らないため無線リンクが取れない,という不具合が指摘された.また,年をまたぐスケジュールをセットした時,新年以後のスケジュールが起動しなかった.これらソフトウェアに関する不具合について原因を究明し,対策を行い解決した.
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