<論文>痴呆性高齢者を抱える家族の医療・福祉に対する満足度に関する研究

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概要

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本研究は,痴呆性高齢者の家族へ面接調査を行い,医療・福祉に関して家族がどの程度満足しているのか,また,どのような点が不満であるのかなどについて面接調査を行い,現在の医療・福祉サービスの問題点を明らかにすることを目的とした。平成13年6月から12月にかけて,山口県内の痴呆老人を支える家族の会に参加している家族のうち同意の得られた7名の家族に面接を行った。【結果および考察】1名を除いて6名すべてが今までうけた医療やサービスに何らかの不満を持っていた。家族の不満は,排泄や清潔,環境に関わることが多く,他のケアに関わることとしては,日常生活の援助や処置・対応に関わることがあげられた。また,7名中3名が身体拘束を家族が受けた経験があった。医療現場では安全確保,医療処置を行うためという名目で過剰ともいえる身体拘束が行われている可能性も示唆された。これらは,患者・利用者にとって,依然医療者が優位にある構造があることが伺える。
山口県立大学の論文
2003-03-20

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