<論文>救急外来における看護婦と患者家族の相互作用 : 看護婦の陥りやすい傾向を探る
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究は,神奈川県内にある,第3次救急施設である大学病院の救命救急センター救急外来において,看護婦と患者家族の相互作用を参加観察した。本研究では,看護婦と患者家族の相互作用を第3者の目で観察し,考察する事で救急外来における家族援助の場面で看護婦の陥りやすい傾向と問題点を明らかにすることを目的とした。その結果,看護婦の患者援助の場面で看護婦の陥りやすい傾向と問題点は以下とおりであった。1)家族への情報提供が適切でないため,家族は看護婦が対応していても,不安が軽減されない。2)看護婦は家族の表面的な言葉だけに反応しており,その奥にある家族のニードまでは満たしていない。3)看護婦の家族の枠の捉え方が狭く,事故の関係者や少し離れた親戚などは,援助の対象外になっている。4)看護婦の重症感と家族の重症感は一致しない。軽症の患者の家族でも援助を必要としている人もいる。
- 山口県立大学の論文
著者
関連論文
- 精神的ケアに対する一般看護師の感情とケアへの不安--精神科経験による差異
- 救急外来を受診する患者家族の心理的状況に関する研究 : 1 次,2 次救急で受診した患者の家族へのインタビューから
- 保健医療情報の利用促進に関する研究 : 2. 国保安定化を目的とした国保データの検討
- 保健所における精神障害者のデイケア利用について : 防府環境保健所デイケア活動を通して
- 救急外来における家族への危機介入 : Aguilera & Messick の危機理論による 2 事例の比較
- 看護婦のアセスメント記述に関わる実態と課題 : POR による経過記録の調査を通して
- 救急外来における看護婦と患者家族の相互作用 : 看護婦の陥りやすい傾向を探る
- 痴呆性高齢者を抱える家族の医療・福祉に対する満足度に関する研究
- 身体拘束に対する看護者の意識と経験
- 医療施設における抑制実施の状況および意識について : 精神科と一般科の比較
- 地域精神保健活動が精神障害者の生活に及ぼす影響