倫理的問題の認識に関する助産師の専門性と職業キャリア

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概要

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助産師は分娩介助に関する専門職として働きながら、医療の場で倫理的な問題場面に直面し、ジレンマを感じている可能性がある。今回、助産師を対象に、倫理的問題に対する認識、問題状況への対応および実際に感じている問題について質問紙調査を行った。その結果、1.認識の高い倫理問題には「最善でないと感じる医師の指示に従う」「対象者間のニーズの相反」があり、助産師の専門性や主体性が関与している可能性がある2.助産師の倫理的問題に対する認識には年代による違いがあり、年齢や職業キャリアが影響している可能性がある3.倫理的問題への対処として、70%以上の助産師が第三者への相談や当事者との話合いを行っていたが、年長者では倫理委員会の利用の回答もみられた。以上のことから、助産師は専門職としての倫理観、価値観と自己の能力に関連した倫理的問題を認識しており、この問題の認識や対処には職業キャリアが影響している可能性があることが示唆された。
日本生命倫理学会の論文
2005-09-19

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