視覚野応答の時間特性を考慮した輝度弁別神経回路モデル
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概要
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本研究では, 刺激呈示時間を変えた時の弁別特性の変化を探るために, 同時に呈示した二つのスポット刺激の輝度弁別心理物理実験を行った.呈示時間が長い場合(最大1s)より短い(150ms)方が, 被験者はほぼ100%の回答率を保ちつつ, 反応時間は早いがエラーは増えるという結果が得られた.我々は, 輝度弁別に刺激のsustained/transient情報の両者が用いられることでこのような呈示時間依存の弁別特性変化が起こると仮定し, 視覚野の応答ダイナミクスに基づいた感覚入力を受け取るWinner-Take-All型神経回路モデルにより, 心理物理実験における正解反応時間分布形状・エラー率特性変化を再現した.さらに, 他の視覚刺激弁別タスク中, サルの頭頂・前頭前野に見られる神経活動に対応する発火時系列が得られた.また, 感覚入力強度比を調整した数値シミュレーションにより, 本研究の心理物理実験の弁別特性を説明するために必要なtransient/sustained入力強度比を見積もった.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2005-05-19
著者
-
二見 亮弘
福島大学 共生システム理工学類
-
岩泉 亜希子
東北大学 工学研究科
-
岩泉 亜希子
東北大学工学研究科
-
加納 慎一郎
東北大学工学研究科
-
二見 亮弘
福島大学共生システム理工学類
-
加納 慎一郎
東北工業大学 工学部
-
二見 亮弘
福島大学共生システム理工学研究科
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