コイF-アクチンの変性におよぼすKCl濃度の影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
To study the influence of KCl concentrations on denaturation of carp F-actin, F-actin solutions were stored at 3°C in each KCl solution of 0.1, 0.6 and 1.0M. Viscosity, total and reactive SH groups, and bound nucleotide were measured during storage, and the protective effects of K2-Na1 phosphate buffer, sodium glutamate and ATP on salt denaturation were investigated. The reduced viscosity and the bound nucleotide drastically decreased in the 0.6 and 1.0M KCl solutions, and in the case of the 0.6M KCl solution, the decrease in the reduced viscosity occurred within 3-5h. The total SH groups gradually decreased during storage and the reactive SH groups increased by 2 mol SH/mol of G-actin within 20h after introduction into the 0.6M KCl solution. Three additives, such as ATP, phosphate buffer and sodium glutamate showed protective effects on denaturation and the appearance of latent SH groups was prevented in these cases. In the case of the synthetic actomyosin, reconstituted by mixing myosin and F-actin which were stored separately in 0.6M KCl solutions, actin-activated Mg-ATPase activity decreased during storage. However, myosin Ca-ATPase activity (in the presence of 0.5M KCl) remained at its original value. The above findings show that the structure of carp F-actin is easily changed from its fila-mentous state to small-sized actin or aggregations under higher KCl concentrations, the release of bound nucleotide from actin occurs, and that the latent SH groups of actin molecules appear as a result of denaturation.
- 日本水産學會の論文
著者
関連論文
- ガス置換包装したスモークサーモンの品質と貯蔵性
- 真空包装した市販スモークサーモンの水分活性及び微生物叢について
- 水産食品における Listeria monocytogenes の消長
- 人工海水中における Listeria monocytogenes の生残性
- 酸性飲料変敗菌 Alicyclobacillus acidoterrestris の耐熱性とその制御
- 市販塩辛の化学的および微生物学的特性について
- グラム陽性菌 Lactobacillus Plantarum および Micrococcus Luteus による重金属イオンのバイオソープション
- 水洗浄および塩化カルシウム洗浄したコイ筋原繊維の形態観察および生化学的性状の変化
- 種々のKCI濃度下におけるコイ筋原繊維の顕微鏡観察像とATPase活性、粘度、膨潤度との関連性について
- 細菌の増殖に及ぼす二酸化炭素の影響
- ヘモシアニンの比較生化学的研究-II. : スルメイカ血液のディスク電気泳動
- スモークサーモンの品質と菌相に及ぼす水分活性と貯蔵温度の影響
- カニヘモシアニンの澱枌ゲル電気泳動
- イカ塩辛の菌相特性に及ぼすイカ肝臓の影響
- カニ缶詰肉におけるブルー・ミートの発生原因およびその機構-IV. : ブルー・ミートの分光光学的検討
- カニ缶詰肉におけるブルー・ミートの発生原因およびその機構-I. : ブルー・ミートの化学成分および組織観察
- 樹脂積層スチール容器を用いたドライパックコーンの褐変とCO2生成
- 炭酸カルシウムの沈積に関与する海洋微生物に関する研究-IV : 炭酸カルシウムの沈積に関与する海洋細菌の分類学的検討 (2)
- 炭酸カルシウムの沈積に関与する海洋細菌に関する研究-I : 天然海水および人工海水培地に沈積する炭酸カルシウム
- 海水より分離した寒天軟化菌
- 北太平洋海域の海水から分離した酵母に関する研究
- コイミオシンBの冷凍変性におよぼすKCl濃度および凍結貯蔵温度の影響
- スルメイカ塩辛の菌相特性に及ぼすトリメチルアミンオキシドの影響
- コイF-アクチンの変性におよぼすKCl濃度の影響
- 凍結貯蔵によるコイミオシンBからの結合ヌクレオチドの減少について
- 凍結貯蔵したコイミオシンBの熱失活からみた凍結変性の解析
- 凍結貯蔵したコイミオシンBの電子顕微鏡による形態観察並びにその性状〔英文〕
- マイワシの15℃ブライン貯蔵時における貯蔵性と菌相〔英文〕
- 赤作りと黒作りイカ塩辛の微生物学的および化学的特性の比較
- コイミオシンBの凍結変性におよぼす凍結時間の影響
- いか塩辛熟成過程中の化学的特性に及ぼす肝臓,表皮および墨の影響
- コイ筋形質タンパク質画分の加熱処理による物理化学的性状と乳化活性の変化
- 緩慢凍結過程中におけるコイミオシンBの変性
- いか塩辛熟成過程中の好気性細菌について〔いか塩辛の微生物学的研究-2-〕
- イカ塩辛の微生物学的研究-1-イカ塩辛熟成過程中の酵母菌数および菌相の変化について
- 熟成過程におけるいか塩辛の組織学的変化〔いか塩辛の微生物学的研究-3-〕
- カニ体液の凝固について (カニ缶詰肉におけるブルー・ミートの発生原因およびその機構-7,8-(速報)〔英文〕)
- タラバガニヘモシアニンと硫化物との反応について (カニ缶詰肉におけるブルー・ミートの発生原因およびその機構-2,3-〔英文〕)
- ブルー・ミートからの原因物質の分離 (カニ缶詰肉におけるブルー・ミートの発生原因およびその機構-5,6-〔英文〕)
- いか塩辛熟成過程中の微生物学的特性に及ぼす肝臓,表皮および墨の影響
- コイミオシンBの-8℃凍結貯蔵および-8℃過冷却貯蔵中の変性
- ブルー・ミート部分のヘモシアニンの検出 (カニ缶詰肉におけるブルー・ミートの発生原因およびその機構-2,3-〔英文〕)
- KClあるいはNaCl存在下におけるコイ筋原繊維の凍結変性に及ぼす貯蔵温度の影響〔英文〕
- 熱凝固ヘモシアニンにおける銅とイオウとの反応機構 (カニ缶詰肉におけるブルー・ミートの発生原因およびその機構-5,6-〔英文〕)
- Aspergillus oryzaeにおけるリパ-ゼの産生条件と局在性
- 炭酸カルシウムの沈積に関与する海洋微生物に関する研究V
- 脱水かまぼこに存在する水和水の誘電特性と易動性〔英文〕
- 炭酸カルシウムの沈積に関与する海洋細菌の分類学的検討-1- (炭酸カルシウムの沈積に関与する海洋微生物に関する研究-2,3-)
- マイナス温度域未凍結条件下におけるミオシンBの変性に及ぼすKCl濃度と貯蔵温度の影響
- 海水由来分離菌株からの検出および結晶生成に関与する細菌の主要形態学的性状による群別 (炭酸カルシウムの沈積に関与する海洋微生物に関する研究-2,3-)
- 炭酸カルシウムの沈積に関与する海洋細菌の分類学的検討-4- (炭酸カルシウムの沈積に関与する海洋微生物に関する研究-6,7-)
- 青変原因物質について (カニ缶詰肉におけるブルー・ミートの発生原因およびその機構-7,8-(速報)〔英文〕)