オホ-ツク海沿岸,特に網走海域のホタテガイにおける穿孔性多毛環虫Polydora属の侵蝕状況
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
An attempt was made to investigate the condition of infestation by the spionid polychaetes settled on the shell of the scallop Patinopecten yessoensis on the Okhotsk Sea coast of Hokkaido in Japan.The boring polychaetes were identified as Polydora variegata, Polydora ciliata and Polydora concharum. A large number of Polydora worms were observed to settle on the shell of the cultured scallop sowed in Abashiri Bay, and the dominant species was P. variegata throughout the year. It was also observed that the worms settled almost exclusively on the left valve of the scallop and the location of the burrows formed by them varied markedly with the species.In general, the larvae of P. variegata hatched out from the egg capsule mainly during the months of October and November and the settlement of these worms took place from January to April. On the other hand, the settling period of P. ciliata seemed to be found twice a year, namely, in July and from December to April. There was a tendency for the earliest settlement of both P. variegata and P. ciliata to occur on a narrow band around the periphery of the left valve. When numerous P. variegata settled on the shell of 1-year-old scallop in the first winter season after the start of sowing cultures, the place of attachment of the adductor muscle to the left valve overlapped the shell region heavily infested with the worms by the time of harvesting (2 years after sowing especially in Abashiri waters). In addition, the burrows often penetrate to the adductor muscle and hence the influence of P. variegata is of concern to our understanding of the low growth rate of scallops in Abashiri waters.
- 日本水産學會の論文
著者
関連論文
- 相模湾と相模灘産多毛環虫類
- 宮城県長面浦のナガガキ
- 23. マガキの殻室構造と形成の特性(日本貝類学会創立 60 周年記念大会(昭和 63 年度総会))
- PIXE法によるマガキ軟体部中の元素の同時分析〔英文〕
- マガキにおける殻室形成の顕微鏡的観察
- もうひとつの海の利用 : 海洋療法
- チスイビル Hirudo nipponia Whitman の眼寄生例
- トラック諸島,ポナペ島,マジュロ環礁と他のインド・太平洋域のカンザシゴカイ類(多毛類)(北赤道海流域における海産動物相調査報告 : II.1982年6〜8月の調査によるトラック請島,ポナペ島とマジュロ環礁のサンゴ礁動物相の研究)
- 17 チスイビルの眼寄生例
- カキに対するステロイドの影響-VI. : エストラジオール-17βによる雌マガキのグリコーゲン分解促進に関する室内実験
- カキに対するステロイドの影響-V. : 天然条件下のエストラジオール-17β注射による雌マガキのグリコーゲン分解促進
- カキに対するステロイドの影響-III : エストラジオールー17 β によるマガキの性転換
- Fauvelによつて報告された三崎及び瀬戸産シリス類(多毛類)の再検討
- 北陸・山陰地域の自然史科学的総合研究
- サンマの生化學的研究-I : 一般成分
- カキに対するステロイドの影響-IV : エストラジオールー17 β による雌マガキの性成熟促進
- 魚類によるヴェルドヘモクローム生成-II : 生成能の各種動物組織における分布とサンマ肝の細胞内分布
- ドジョウの排卵刺激によるプロスタグランジン-F2αの変化
- 魚類の胆汁色素
- 1. 学会の50年間を振り返って(日本動物分類学会第36回大会講演抄録)
- 日本動物分類学会発足50周年記念特別寄稿 : 日本動物分類学会年譜
- 厚岸湾の多毛環虫類
- 猿払海域の多毛環虫類
- ドレッヂにより得られた大島海峡と焼内湾(奄美大島)のスピオ科の多毛類
- 石狩湾の多毛環虫類
- ナウール,ギルバートおよびソロモン両諸島から採集されたカンザシゴカイ類(多毛類)(北赤道海流域における海産動物相調査報告III.1984年7〜9月の調査によるナウール,ギルバート諸島およびソロモン諸島のサンゴ礁動物相の研究)
- 山田湾養殖ホタテガイ1年貝にみられる生殖巣発達異常について
- カキに対するステロイドの影響-II : エストラジオール-17βによる受精・発生率の増加
- カキに対するステロイドの影響-I : エストラジオール-17βによる生殖巣の呼吸促進
- 皇居の貧毛類
- 伊豆半島下田周辺の多毛類
- 伊豆諸島の新島と大島周辺海域から得られたカンザシゴカイ類(多毛環虫類)
- 付着生物中にみられる多毛類の季節的消長
- 男鹿半島周辺海域のカンザシゴカイ類(多毛綱)の種類と分布
- 紀伊半島の潮岬周辺海域から得られたカンザシゴカイ類(多毛環虫類)
- ホタテガイの産卵機構に関する薬理学的検討〔英文〕
- Localization of monoamines in the central nervous system and gonad of the scallop Patinopecten yessoensis.
- ホタテガイ放卵に対するin vitroでのエストロゲンとセロトニンの効果〔英文〕
- 穿孔性多毛類Polydora属による北海道,東北地方沿岸のホタテガイの侵蝕状況
- 海産二枚貝におけるリゾチ-ムの存在と特性
- PIXE法によるマガキ軟体部中の元素の同時分析〔英文〕
- 宮古湾内の多毛環虫類相
- 多毛類によるトコブシ殻穿孔--主にPolydora属の種類について
- キタムラサキウニ体腔液のオプソニン様物質の特定〔英文〕
- 対馬周辺海域から採集された遊在性多毛類
- シロサケ当才魚におけるステロイド代謝関連脱水素酵素の組織化学的研究〔英文〕
- ホタテガイ卵巣の卵黄タンパクの精製とその特性〔英文〕
- 軟体動物の生体防御機構-1-ホタテガイ組織における殺菌素と凝集素の活性
- オホ-ツク海沿岸,特に網走海域のホタテガイにおける穿孔性多毛環虫Polydora属の侵蝕状況
- 海産動物の組織ホモジネ-トにおけるプロスタグランジン生合成〔英文〕
- マガキ組織における凝集素と殺菌素の活性〔軟体動物の生体防御機構-2-〕
- 北海道東部の自然史科学的総合研究実施の目的と平成4年度調査研究の成果
- パラオ諸島とヤップ諸島から得られたカンザシゴカイ類(多毛類)(北赤道海流域における海産動物相の調査報告 : I.1980年6〜7月の調査によるパラオとヤップ諸島のサンゴ礁動物相の研究)
- コロール島の「パラオ熱帯生物研究所」跡に立って
- 小笠原諸島の父島周辺海域から得られたカンザシゴカイ類(多毛類)
- 種子島周辺海域のカンザシゴカイ類
- 様似沖刺網漁場周辺における底生性多毛類の生物量
- 淡水産多毛環虫類について
- 九十九湾とその周辺の遊行多毛類(予報)
- 相模灘から得られたPogonophora数種(予報)
- 本邦産シリス科Autolytus属の種間における器官の比較(分類・形態)
- Population differences in gene frequency of the Japanese scallop Patinopecten yessoensis on the Okhotsk Sea coast of Hokkaido.