未加硫ゴムの加工性のレオロジー的研究 (その1) 緩和スペクトルのみを指標とする取扱い : ゴム状ポリマー製品の製品性能に関する研究 (第1報)
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概要
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ゴムの加工性に関する従来の研究を論評して本質的には疫学的方法によるものであること, および今後は次第に解析的方法による研究に移行すべきものであることを指摘した.次に加工性の解析的方法による研究には高分子レオロジーの方法ないし成果を導入すべきであることおよびその際の問題点を明らかにした.またゴム工業発展の歴史的必然性によって所定の方法による加工条件で天然ゴムに近い挙動を示すほど加工性がよいと判定されること, および加工の際にはゴムに連続的ないし断続的にせん断変形が与えられることを示した.<BR>次に高分子レオロジーをゴムの加工性研究に導入する際の問題点を近似的に処理する考え方を紹介し, 加工性指標としては試料の緩和スペクトルをえらべばよく, 目標とすべきものは可塑化された天然ゴムの緩和スペクトルであり, 平均的目標としてはSBR#1500のそれをとればよいことを示した.<BR>附文において加工性とムーニー試験機の関係および分子量分布の形状と加工性との関係を論じ, さらにコールドフローおよび粘着性について略述した.
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