永久ひずみ試験の粘弾性的取扱い : ゴム試験法の粘弾性的研究 (第5報)
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概要
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ゴム試験法におけるひずみの問題を, 粘弾性物質の残留ひずみの問題として取り上げ, 適当な近似的方法を導入することによって次式をえた.<BR>(γ/γ<SUB>0</SUB>) ≅ (<I>k</I>tan δ)<SUP>2</SUP>exp[-(<I>k</I>tan δ)(<I>t</I>/<I>t</I>)] |<SUB>ω=1/<I>t</I></SUB><BR>ここにγおよびγ<SUB>0</SUB>はそれぞれ残留ひずみおよび外力によって試料に印加されるひずみ (一定値) であり, <I>t</I>およびtはそれぞれγ<SUB>0</SUB>のひずみが試料に印加された状態の持続時間および試料から外力を取り去ってからの放置時間である.またtan δは試料の損失正切であり, 角周波数, ωの関数である.係数, <I>k</I>は主としてtan δのひずみ依存性 (非線形性) によって支配され, 線形粘弾性体では原理的には1に等しいと期待される.<BR>数種の代表的な加硫ゴム試料について上式の適用性を実験的に調べたところ, かなりの精度で実験結果を記述するものであることがわかった.γ<SUB>0</SUB>, tおよび<I>t</I>などをJISの静的永久ひずみ試験条件に固定した場合には, 係数, <I>k</I>の値はゴム試料にあまりよらず2.2の近傍に集中することがわかった.
- 社団法人 日本ゴム協会の論文
著者
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戸崎 近雄
日本合成ゴム・東京研究所
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二宮 和彦
日本合成ゴム
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武藤 博昭
日本合成ゴム (株) リサーチセンター総合加工技術研究所
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二宮 和彦
日本合成ゴム (株) リサーチセンター総合加工技術研究所
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戸崎 近雄
日本合成ゴム (株) リサーチセンター総合加工技術研究所
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