非エステル化低級脂肪酸のガスクロマトグラフィー
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概要
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低級脂肪酸をエステル化せずにそのままガスクロマト分析を行なう方法を検討した.充填剤にはDiasolid S-Tween 20 (10:2)の2mカラムを用い, C2〜C6脂肪酸の分析にはカラム温度170°,キャリアーガスHeの流速40mlの条件, C2〜C8の脂肪酸分析にはカラム温度175°, Heの流速60mlの条件が適している.ギ酸は一部分解して定量に適さないが,検出は可能である.この方法は脂肪酸相互の分離能が高い上に,ピークのテーリングを起さず,また,脂肪酸をエステル化する必要がないために分析時間を短縮でき,かつエステル化による揮発酸の損失を防ぐことができる.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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