麻痺性 (運動障害性) 構音障害の話しことばの特徴―聴覚印象による評価―
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概要
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麻痺性 (運動障害性) 構音障害患者80例 (小脳変性症, パーキンソン病, 仮性球麻痺, 筋萎縮性側索硬化症各20例) , 正常者20例, 計100例の発話サンプル (2分間) について, 5名の評定者が聴覚印象による評価を実施し, 以下の知見を得た.<BR>(1) 評定者による評価点のパラツキは少なく, しかも評価の再現性は高かった.<BR>(2) 各疾患群に特有の話しことばと声の特徴が抽出された.なお, これらは正常者のそれとは著明に異なることが明らかとなった.<BR>(3) 今回の研究結果は, これまで報告されている聴覚印象による研究報告, および音響学的レベルや神経学的レベルにおける知見とも, 比較的よく対応していることが示された.<BR>(4) 今回の研究方法は, 麻痺性 (運動障害性) 構音障害の評価や治療に応用しうることが示唆された.
著者
-
辰巳 格
東京都老人医療センター
-
物井 寿子
東京都養育院付属病院
-
廣瀬 肇
東京大学医学部音声言語医学研究施設
-
物井 寿子
東京都養育院附属病院言語聴覚科
-
熊井 和子
北里大学病院耳鼻咽喉科
-
熊井 和子
北里大学病院
-
福迫 陽子
東京都養育附属病院
-
土方 徳子
北里大学病院耳鼻咽喉科
-
廣瀬 肇
東京大学医学部付属音声言語医学研究施設
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