低温貯蔵中におけるコイ肉ヌクレオチドの変化と鮮度について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
A number of studies have been reported on the change in the acid-soluble nucleotide of muscle tissue. In fish muscle, however, few works have been done on the relation between the change in the nucleotides and the freshness based on the bacterial spoilage. It is proposed recently from a consumers standpoint that the flavor quality index of muscle tissue is more desirable as the freshness rather than the bacterial spoilage index. The present paper deals with the relationship between the change in the concentrations of various nucleotides, VBN and the number of bacteria in carp muscle during the chill-storage. The concentration of IMP is quite important as the index of flavor quality of fish muscle, because IMP is the major nucleotide in fish flesh as the flavor-enhancing constituent. The amount of IMP reached the maximum level (5.5 μ mole/g) at 0-4°C one day after slaughter of carp. IMP stays about three days without appreciable change under this chill-condition. Following 4-day storage, however, IMP was decreased rather rapidly. On the other hand, the bacterial spoilage was found to occur after 11-day storage. Therefore, the maintenance time of IMP, namely, the time of keeping passable flavor quality of carp muscle was one third to one half of the time of incipient spoilage.
- 公益社団法人 日本水産学会の論文
著者
-
小林 邦男
九州大学農学部
-
大庭 信良
九州大学農学部水産学科
-
富山 哲夫
九州大学農学部水産化学第一教室
-
北原 慶子
九州大学農学部水産化学教室
-
白石 悦子
九州大学農学部水産化学教室
-
大庭 信良
九州大学農学部水産化学教室
-
富山 哲夫
九州大学農学部水産化学教室
関連論文
- トリブチルスズ(TBT)の魚類血液への蓄積とTBT-PCB複合汚染による産卵・ふ化への影響
- 藻類による下水処理場放流水および湾底泥由来の窒素・燐の利用
- ヒブナ肝可溶性画分による各種フェノ-ル類の硫酸抱合〔英文〕
- 魚類肝臓の可溶性画分におけるフェノ-ル硫酸抱合酵素の活性〔英文〕
- 環境中のホルモン様活性物質による複合汚染 ヒメダカを用いて行なった実験結果は何を物語るか
- 内湾性植物プランクトンの増殖に及ぼす下水処理場放流水および湾底泥の影響
- クルマエビにおける有機燐剤フェニトロチオンの硫酸抱合およびグルコシド抱合代謝物質の生成〔英文〕
- クルマエビにおける有機燐剤フェニトロチオンの代謝〔英文〕
- Gyrodinium sp.細胞核へのbenzanthroneの取込みとそれに起因する分裂遅延の遺伝性
- 金魚のビオチン要求について
- 水生動物における除草剤PCPの代謝に関する研究-III : アサリ生成PCP抱合体の単離と同定
- 水生動物における除草剤PCPの代謝に関する研究-II : アサリの解毒機構による水中PCPの生化学的変化
- 水生動物における除草剤PCPの代謝に関する研究-I : アサリに吸収されたPCPの各組織への分布
- 除草剤PCPの浅海水産生物に対する毒性-IV : 流水中のPCPおよび干潟土壌に吸着されたPCPのアサリに対する毒性
- 除草剤PCPの浅海水産生物に対する毒性-III : アサリVenerupis philippinarumに対する毒性
- 貝類廢棄部の利用に関する研究-III : アサリ煮汁のAPFの分別
- 貝類廢棄部の利用に関する研究-II : 鶏の生長及び産卵率に及ぼすアサリ煮汁の効果
- 魚類におけるクロロフェノール類の代謝に関する研究-VII : 魚介類の肝臓によるフェノールとPCP硫酸抱合
- 魚類におけるクロロフェノール類の代謝に関する研究-VI : キンギョに吸収されたフェノールの各組織への分布
- PCBの長期間投与によるコイ薬物代謝酵素活性の誘導とその持続性
- 農薬の水系環境における動態 (農薬の環境動態)
- 魚類に対するPCPの毒性と蓄積性に及ぼすpHの影響
- 食品の鮮度測定法に関する研究第4報揮発性塩基の高温減圧蒸溜による迅速定量法
- 食品の鮮度測定法に関する研究-X : 太田氏のヒスタミン定量法の誤差について
- 魚類におけるクロロフェノール類の代謝に関する研究-V : キンギョ生成フェノール抱合体の単離と同定
- 魚類におけるクロロフェノール類の代謝に関する研究-VIII : キンギョ胆汁中のフェニル-β-グルクロナイドの単離・同定
- 藻類の燐代謝に関する研究-III : 数種の海藻およびアサクサノリ癌腫病葉のRNA, DNA含量について
- 底土中の硫化物の一新比色定量法
- 低温貯蔵中のベラの筋肉におけるヌクレオチドの変化について
- 低温貯蔵中におけるコイ肉ヌクレオチドの変化と鮮度について
- 筋肉に添加したtylosinの加熱による失活およびその防止方法
- 筋肉中におけるクロルテトラサイクリンの破壊とその防止方法について
- 5 ppm 以上のクロルテトラサイクリンおよびオキシテトラサイクリンの保鮮効果に関する研究
- 組織中の微量chlortetracyclineの定量法における誤差原因について
- 組織中のテトラサイクリンおよびオキシテトラサイクリンの簡易定量法
- テトラサイクリン類による処理が加工食品の品質に及ぼす効果-I : クロルテトラサイクリン処理のイワシ及びサバ塩蔵に対する効果及び塩蔵中における残存量の変化
- 食品の鮮度測定法に関する研究-VI. 蒲鉾の鮮度測定法に関する比較研究
- 魚類におけるクロロフェノール類の代謝に関する研究-IV : キンギョによる水中フェノールの吸収および排泄
- 海水魚とニジマスにおけるリノレン酸からω3高度不飽和酸への転換〔英文〕
- ヒブナ肝可溶性画分による各種フェノ-ル類の硫酸抱合〔英文〕
- 魚類肝臓の可溶性画分におけるフェノ-ル硫酸抱合酵素の活性〔英文〕
- 魚類におけるクロロフェノ-ル類の代謝に関する研究-9-ワキン胆汁中のPCB-β-グルクロナイドの単離・同定〔英文〕
- クルマエビにおける有機燐剤フェニトロチオンの硫酸抱合およびグルコシド抱合代謝物質の生成〔英文〕
- クルマエビにおける有機燐剤フェニトロチオンの代謝〔英文〕
- フェノ-ル類によるアサリ硫酸抱合酵素活性の誘導とその持続性〔英文〕
- ワキンにおける各種クロロフェノ-ルの毒性と蓄積性との関係〔英文〕
- 魚類におけるクロロフェノ-ル類の代謝に関する研究-2-キンギョに吸収されたPCPの各組織への分布〔英文〕
- 魚類におけるクロロフェノ-ル類の代謝に関する研究-1-キンギョによる水中PCPの吸収および排泄〔英文〕
- 貝類廃棄部の利用に関する研究-5-
- 貝類廃棄部の利用に関する研究-4-
- 貝類廃棄部の利用に関する研究-1・2-
- クルマエビにおけるフェニトロチオンとそのオキソ体の毒性,吸収および浄化に関する比較研究〔英文〕
- 魚の組織に含まれるChlortetracyclineのPad plate microbioassayの一改良法
- Gyrodinium sp.の細胞分裂とアサクサノリ癌腫病原因物質により誘起される分裂遅延効果〔英文〕
- クルマエビに対するフェニトロチオン毒性のピペロニルブトキシドによる低減の機作〔英文〕
- クロルテトラサイクリンの化学的定量法-1-
- 6ppm以下のクロルテトラサイクリンおよびオキシテトラサイクリンの保鮮効果に関する比較研究
- 農薬の水産生物に対する毒性のBioassayによる評価 (昭和40年度日本水産学会年会シンポジウム)
- 魚肉のヌクレオチド (水産動物筋肉におけるりん酸代謝に関する諸問題(昭和40年度日本水産学会秋季大会シンポジウム))
- 藻類の燐代謝に関する研究-1-アサクサノリのヌクレオチドについて
- 食品の鮮度測定法に関する研究(3)-魚肉の揮発性塩基の水蒸気蒸溜による一新定量法-
- 魚類組織中のクロルテトラサイクリンのCylinder plateによる改良定量法
- 有明海の底土,魚貝類およびアサクサノリのカドミウム含量およびそれらの分布について
- クルマエビに対する有機リン殺虫剤毒性低減のためのpiperonyl butoxideの実際的応用〔英文〕
- クルマエビ幼生の成長に伴う有機リン殺中剤フェニトロチオン代謝能の変化〔英文〕
- エビ類に対するフェニトロチオン毒性のピペロニルブトキシドによる低減〔英文〕
- Skeletonema costatumによる自己阻害物質の産生と他種プランクトンの増殖に及ぼすその影響〔英文〕
- クルマエビにおける有機燐剤フェニトロチオンとそのオキソ体間の体内致死濃度差〔英文〕
- 魚類のPCP吸収機構の溶媒--水系分配モデルによる解析〔英文〕
- ワキンの尿中に排泄されたPCP抱合体の単離と同定〔英文〕
- 水の微量分析法に関する研究〔第13報〕-緩衝価の小さい陸水のPH測定法
- クルマエビ幼生におけるチオノ型・オキソ型有機燐剤の毒性とアセチルコリンエステラ-ゼ阻害性〔英文〕
- クロルテトラサイクリン氷を使用した魚凾における耐性菌の増加ならびに魚凾の殺菌について
- THE TOXIC EFFECT OF PENTACHLOROPHENATE, A HERBICIDE, ON FISHERY ORGANISMS IN COASTAL WATERS-I:THE EFFECT ON CERTAIN FISHES AND A SHRIMP
- Aureomycinによる底引漁獲物の鮮度保持
- 煉製品製造残滓の利用に関する研究-1-
- Skeletonema costatum産生自己阻害物質の単離と同定〔英文〕
- THE TOXIC EFFECT OF PENTACHLOROPHENATE, A HERBICIDE, ON FISHERY ORGANISMS IN COASTAL WATERS-II:THE EFFECT OF PCP ON CONCHOCELIS
- 水棲生物におけるP32の吸収および代謝に関する研究-2-
- Studies on Utilization of Trimmings Wasted in Manufacturing Cooked Fish Paste-II:A long-term experment on effect of solubilized trimmings on growth and egg production
- オーレオマイシンによるサバの鮮度保持
- Studies on Utilization of Trimmings Wasted in Manufacturing Cooked Fish Paste-III:Effetiveness of solubilized trimmings to prevention of lowering of the egg production in molting season
- Aureomycinによるイワシの鮮度保持
- 7-3. PCP
- Putrefaction and the Development of Resistant Microorganisms
- Studies on the Antianemic Ingredient of Liver-IV. on a Liver Component Effective to Fortify the Tolerant Capacity for the High Altitude
- Studies on Antianaemic Ingredients of the Liver-IX:Alleviative Effect on Promin-induced Anaemia due to Folic Acid and to a Combination of Folic Acid with Vitamin B12 or a Furified Liver Fraction
- Studies on Utilization of Trimmings Wasted in Manufacturing "Kamaboko", a Cooked Fish Cake-IV:A large-scale experiment on the effectiveness of solubilized trimmings on egg production
- 魚類の鮮度測定法に関する研究(2)-検圧法による鰓のカタラーゼ作用力測定値と鮮度との関係-