慢性活動性肝炎にみられた肉芽腫性肝静脈炎
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概要
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急性骨髄性白血病で死亡した42歳男性の剖検肝に,B型肝炎ウイルス陽性の慢性活動性肝炎の像に加え,肝静脈細枝に従来あまり報告のない病変がみられた.つまり,柵状配列や肉芽腫状配列を示す類上皮細胞が,肝静脈細枝や小葉下静脈の肥厚した壁にしばしばみられ,また同時に,種々の程度のリンパ球,形質細胞の浸潤,線維化,内膜下浮腫もみられた.上記の静脈病変部で,好酸菌や真菌は検出されず,また肝には白血病細胞の浸潤はみられなかった.他の全身諸臓器に肉芽腫性の変化はなく,また門脈系や肉眼レベルの肝静脈系にも肉芽腫性変化はみられなかった.
- 社団法人 日本肝臓学会の論文
著者
-
山崎 義亀与
福井県立病院内科
-
太田 五六
金沢大学医学部医動物
-
中沼 安二
金沢大学医学系研究科形態機能病理学
-
斉藤 和哉
福井県立病院内科
-
土井下 建治
福井県立病院病理
-
中沼 安二
金沢大学医学部第2病理
-
太田 五六
金沢大学医動物
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