アルコール性肝障害における肝表面像の検討 : とくにunevennessの推移について

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概要

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アルコール性肝障害192例の肝表面像,とくにunevennessの推移について検討した.うち21例は3ヵ月から6年4ヵ月間に,2〜5回反復検査を施行した.肝表面像をunevennessの程度に応じ,平滑型,初期隆起型,隆起型,初期結節型,結節型,半球状結節型に分けた.各隆起及び結節は径0.5〜1.0mmと小さく,一方,半球状結節はより大きく,10mmに及ぶものもあった.肝表面上には隆起及び結節に加え,「基本面」に5〜10mmの周期の波状が認められ,この波状の上に数個の隆起または結節が認められた.波状を有する症例は,平滑型及び半球状結節型を除く全症例の約70%であった.また生検組織像との対比により,波状を有する症例では,組織標本上に組織障害程度の異なる領域が数mm間隔で認められ,このうち障害程度が相対的に軽度な領域が肝表面上の波状の凸部と対応すると考えられた.
社団法人日本肝臓学会の論文

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