サルコイドーシスの肝肉芽腫の病理形態学的研究 : 微細構造を中心に
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概要
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サルコイドーシス24例を対象に腹腔鏡検査を行ない,肝肉芽腫の微細構造を中心に病理形態学的に検討した.腹腔鏡視診下の針生検で肝肉芽腫は20例,83%の高率に検出され,直視下生検の有用性が示された.肝肉芽腫は類上皮細胞,形質細胞様の細胞,リンパ球,線維細胞の4種類の細胞により構成される.類上皮細胞は大型,小型の単核類上皮細胞,多核巨細胞の3種類に分類できる.単核類上皮細胞は活発に生合成を営む活動性細胞で,Golgi装置,vacuole,糸粒体などが豊富で,細胞膜のinterdigitation形成が特徴的である.大型は小型に比べより活動的と考えられる.lysosomeなど異物貪食所見を示さないことは興味深い.多核巨細胞は大型単核類上皮細胞のfusionにより形成される所見を得た.形質細胞様の細胞はlysosomeをもつなど類上皮細胞と異なる細胞であり,両者の移行形と考えられる細胞は認められない.
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