放牧および舎飼時の馬の食草,採食行動の自動解析

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概要

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牛の放牧行動の自動記録用に開発したデータロガシステムの一部を馬に適用し,放牧および舎飼時の馬の食草および採食行動を中心に自動記録した.1台のデータロガを用いて,顎運動回数と歩数の24時間同時記録を行ない,良好な成績が得られた.胸囲形呼吸センサーを下顎部と前肢と腹帯間に装着し,牛用に開発した採食ユニットを用いて,顎運動回数と歩数を計測,記録した.1分間当りの顎運動回数は肉眼観察と比較してほぼ同じ値であった.採食速度(採食時の1分間当りの顎運動回数)は食草時では90〜100回,朝飼および夕飼(かいば)採食時では約80回,投げ草(乾草)採食時では60〜75回であった.食草行動は放牧時間中(8.5時間)休みなく持続した.投げ草の採食は30〜60分間で,夜間数回みられた.1分間当りの歩数は食草時は,およそ5〜15歩,舎飼時は時々,5歩以下であった.ただし,歩数に関しては,肉眼観察に比べて大きな値が記録されており,今後改良しなければならない.
社団法人日本畜産学会の論文

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