生育調節剤によるチャの着蕾促進
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概要
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抗ジベレリン作用をもつ2種の生育調節剤,ウニコナゾール(S-07)およびパクロブトラゾール(PP333)の茎葉散布は,チャの着花数を増大させる効果が大きいことを明らかにした。<BR>着花促進を目的とした場合,散布濃度はS-07では25〜100ppm,PP333では500〜2,000ppmが適当であった。散布時期では5月中旬から7月上旬が効果的であった。<BR>散布時期が6月中旬以前では,開花盛期は対照区と同じ10月上旬,6月25日散布では10月下旬,7月10日散布では11月上旬となり,開花盛期の制御の可能性が示された。<BR>生育調節剤の枝条伸長抑制程度は,濃度が高くなるほど大きく,また,同一濃度では散布時期が遅くなるほど大きくなった。<BR>S-07の150ppmおよびPP333の4,000ppm以上の散布では,翌年の一番茶の萌芽を大きく遅らせ,その後の伸長も抑制した。
- 日本茶業技術協会の論文
著者
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武田 善行
農業・食品産業技術研究機構 野菜茶研
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武田 善行
農林水産省野菜・茶業試験場
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和田 光正
農林水産省野菜・茶業試験場久留米支場
-
根角 厚司
農林水産省野菜・茶業試験場久留米支場
-
和田 光正
農林水産省茶業試験場枕崎支場
-
武田 善行
農林水産省野菜・茶業試験場久留米支場
-
武田 善行
農林水産省 野菜・茶業試験場久留米支場(枕崎)
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